バヌアツ市民の福建省出身犯罪者がシンガポールから日本に送還?(1)

スペースでも話しました。

インド太平洋ポッドカフェ☕️ バヌアツ市民の福建省出身犯罪者がシンガポールから日本に送還?🏝

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この件は、ニューカレドニア問題にも関係する。どうも世論は独立だ、フランスの植民地主義反対の声が大きいのだが、バヌアツ政府は脆弱な国家予算を補うために年間数千の市民権、パスポートを主に中国人に販売している。

私はこの件を月刊正論に書いている。編集部がなかなか信用してくれなかった。

 

法と秩序で〝楽園の闇〟切り込め 同志社大学大学院法学研究科 早川理恵子 

正論 2021年1月号 (発売日2020年12月01日)

その後バヌアツ政府のパスポート販売は縮小する気配もなく、英国初め欧州各国がバヌアツパスポートに規制をかけた。

なぜか?

Vanuatu loses visa-free access to UK | RNZ News

バヌアツパスポートを手にした多くの中国人が犯罪者であったからだ。私がパラオ国家安全保障局ができる以前から、ジェニファー・アンソンの協力依頼を受けたのは、このバヌアツでの越境犯罪の知見があったからである。パラオに入った三合会の幹部はバヌアツパスポート保持者である。彼が、歯欠け駒の子分としてパラオの三合会活動基盤を作ってきた。多分今でも、かもしれない。

ニューカレドニアが独立した際に同じことが起こるであろう。EHCarrが「平和の条件」で指摘しているように小国の安全保障と経済は自立できない。

さて、ここまでが前置きある。

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パラオ国家安全保障の手伝いを頼まれ、2018年頃から5年以上、毎日数時間を割く作業をしてきた。FBIやインド太平洋司令軍、日本の省庁にあるインテリジェンス組織から要請を受け情報提供をしてきた。言っておくが一銭ももらっていない。某省はパラオ柔道キッズ支援を支援してくれたが。

越境犯罪が専門の一つになってしまった。私が自信を持って専門と言えるのは、情報通信政策、海洋安全保障である。

越境犯罪はスイスにある組織の専門委員に招かれている。普段フォローしているサイバーセキュリティのツイッターアカウント。VanuatuとJapanの文字が目に止まった。

長くなったので次回。