いよいよ本日、5月2日がソロモン諸島首相選です。
親中のソガヴァレ議員が首相候補の座を前外務大臣に譲りました。メディアのヘッドラインが誤解を招いています。これでソロモン諸島が親中から変わるわけではありません。詳細をスペースで話しました。既に300回以上聞かれています。
雲行き怪しソロモン諸島選挙速報
8時から
https://twitter.com/i/spaces/1BRJjPXEEPaKw
他方、足並みが気になるマライタ連合とも言える反ソガバレグループはMatthew Waleを登録締め切りギリギリに首相選に。
Hiroko@campさんのスペースにお招きいただき話をしました。こちらも350回以上聞かれています。マライタを知らずしてソロモン諸島は語れないのです。
「ソロモン諸島選挙速報」早川理恵子博士に現地最新状況を解説して頂きます。
https://twitter.com/i/spaces/1ypKdkYlOqaxW
以下インド太平洋研究会FBにあげてきた重要と思われるニュースのリンクを貼っておきます。
今日の首相選に臨むMatthew Waleに関する記事。確かに世界中が今日の選挙に注目しています。
Wale remains confident ahead of PM’s election - In-depth Solomons
今回の州議員選で落ちたマライタの前知事が、選挙直前に中国江蘇州と協定を締結。選挙で返り咲いたSuidani 氏を知事にしたらこの援助はなくなるぞと言われているとのこと。
この記事は誤解を招く内容。欧米の専門家や学者のほとんどは、ソロモン諸島の現実の政治を理解していない。これはその典型だ。ソガヴァレは議員として在任し、中国のプレゼンスはより強くなるだろう。
Matthew Wale首相候補の陣営には、首相経験者のLiloがいる事が重要。彼は今回の選挙で8千票獲得した。これはソロモン諸島最大の投票数。
反ソガヴァレグループ、すなわちマライタ連合が割れているのは以前からの、そして周知の事実。Peter Kenilorea JrとMatthew Waleが連合に合意。これも大きなニュースである。こうやってマライタが、そしてソロモン諸島が統一されていくのだろう。数千年の人類の歴史で統一された事はないのだ。100近い民族が存在する。
絶対勝てないと思われていた新人が草の根で当選。投票者から資金援助を受けて、だ。競争相手はソガヴァレ派で大金持ち。選挙車を何台も抱えていた。その立候補者を破っての当選。国民の声が聞こえてくる。
North Malaita's David - Tavuli News
現地の事情を知らないメディアの記事は誤解が多いのですが、専門家の安心して読める記事です。ソガヴァレグループが15議席を失った理由。ソガヴァレに政権を持たせていけない理由は彼の背後の勢力です。最近暴露された彼の8軒の豪邸は台湾時代の案件です。島の政治家の腐敗がどこから生まれてくるかよく見ておく必要があります。
Solomon Islands: Unexpected defeat for Sogavare | Lowy Institute